CRマジカルカーペット/とある日の午後ならぬとある日のゴト
「マジカルカーペットDX」:機種概要
SANKYOの「マジックカーペット」「フライングカーペット」の正統後継機として登場した「マジカルカーペットDX」について書いてみたいと思います。
この機種は1R・7R・15Rの振り分けからなっていて、液晶の演出によって7R以上・15R確定などを示唆する演出になっていて、15R確定の演出の時に玉を拾うとより熱くなるといったゲーム性になっていました。
当時では、Vゾーンの役物が動くというのは画期的で、玉の動きに一喜一憂できるという羽根モノ本来が持つ面白さを、十二分に引き出し非常に人気のある羽根モノでした。
役物が可動することによりここまで羽根モノは面白くなるのか、と思いながら当時は打っていたものでした。
「マジカルカーペットDX」のクセ
この「マジカルカーペットDX」は台の寝かせとクセが非常に重要で、釘ももちろん大事ですが、釘よりもクセの方を重要視して立ち回っていました。
クセのいい台は、4,5割以上はチャンスゾーンに向かっていくので、当然V入賞率も上がり、さらにはラウンド抽選で1Rが選択されても15Rまで継続することがあるので、出玉が全然違うのでした。
導入されてから時間がたつと、ホール側の調整も変化してきて、純粋にクセのいい台ではすぐ見抜かれてしまうので、故意的にイレギュラーな玉の動きをさせるようなクセのある台の調整や、クセはそこそこいいけど釘は微妙な調整など、あの手この手でユーザーをだますというか、虜にするのでした。まるで、狸と狐の化かしあい状態でしたが、楽しいものでした。
とある日の午後ならぬとある日のゴト
ある日、そこそこクセのいい「マジカルカーペットDX」でまったり勝負している時に、出来事は起こりました。なにやら「クセ」のある若者が隣に座ったかと思うと、ガラスを叩くのではなく、つつき始めたのです。
「なんだかウルセーのが隣に座ってきたなー」などと思いながら、隣の若者の動きを観察していると、「なるほど、そういうことか」と納得がいったのでした。羽根が玉を拾った瞬間にガラスを叩くことにより、玉に勢いがつき、役物の奥まで到達するので、必然的にチャンスゾーンに玉が向かうので、クセが悪い台でもクセがいい台に早変わり、という寸法でした。
「なるほどなぁ」と思いながら見ていると、定員さんも気づき始め、非常にめんどくさい予感がしたので、切り上げて帰ろうかと思うと、案の定若者の上司のヤカラが数人お店に登場しウロウロし始めたのでした。
そこからはお決まりのパターンで、ホールの方とヤカラの押し問答が開幕し「ああでもないこうでもない」「何が悪いのやスッペだカッペだ」と相成りました。巻き込まれるとめんどくさいので、撤収に至るのでした。
またまた、とある日のゴト
とある日に、クセの非常にいい「マジカルカーペットDX」に腰かけ「この台はホントに面白いなー」などとお茶をすすりながら楽しく打っていた時に事件は起こるのでした。
スッと隣に座ってきた方がいて、第六巻的なものが働いて「ピーン!」ときたのでした。内心”直観は勘違いかもしれない”と思いながら隣の人の顔を眺めると、直観は確信に変わるのでした。「絶対この人なにかやる!」と。
隣の男はヤカラ崩れの40代前後、つれの女性はホステス崩れの30代で、腰かけるやいなや「演劇」の開幕でした。
男「今日は出るかなー」といいながら台のガラスをさする。女「今日はいい予感がするのよねー」
男「そろそろ来る気がするなー」と台のガラスをさする。女「ホントにーーー?」
男「ほら、きた!!」女「やったー!!」
男「そろそろお前のも来るんじゃないか!」と女の台のガラスをさする。 女「はやく当たんないかなー」
女「やったー。当たったー。」
といったのが演劇劇場の前半部分でした。
男がガラスをさするとV入賞するので、あまりに不自然すぎるその光景に疑問を持ち、いざ観察スタートです。
男「そろそろもう1回来る気がするなー」女「そんな甘くないわよー」
羽根解放からの男「絶対来る」女「ホントにーーー?」
ちらっとみた私「玉が男の手にガラス越しにくっついてるーーー!!!」
男「よっしゃ!きた!」女「すごーーーい!?」
結論を述べさせて頂きますと、単純な話が磁石によるゴト行為ということです。
7R以上、15R確定演出の時にV入賞させて、出玉を増やす作戦のようです。
隣の男の顔を観察してみると、汗だらだら!!!半端じゃない脂汗!!!
”そこまでしてやんなくてもいいんじゃない”などと思いながら観察していると、定員さんもインカムで話しながら後ろをウロウロし始め、男の脂汗は限界を超えダラダラ!!
男「今日はもうだめな気がする。もう帰ろう!」女「うん!そうしよ!」
と言う会話を交わし、撤収していったのでした。定員さんも気づいていたようですが、被害額が少額なのでお咎めなしで帰していました。
以上で演劇は閉幕です。この上なくクオリティーの低い、不愉快極まりない演劇でした。
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